
広報に向いている人とは? その特徴と必要なスキルを紹介
広報の担当者は、自社のブランディングの推進や、ステークホルダーとの信頼関係の構築に不可欠な存在です。重要な役割を任せるからこそ、広報部署には高い能力を有した、即戦力となる人材を採用したいところです。
そこで本記事では、広報部署での活躍が期待できる人材を見極めるために、広報に向いている人の特徴や、採用時に見ておきたいスキルや経験をお伝えします。
目次[非表示]
- 1.広報に向いている人の特徴
- 1.1.①情報収集能力に長けている
- 1.2.②コミュニケーション能力が高い
- 1.3.③粘り強く業務に向き合える
- 1.4.④経営的な視点をもっている
- 2.広報の担当者を採用する際に見ておきたいスキル
- 2.1.①文章作成力・文章校正力
- 2.2.②企画力
- 2.3.③分析力
- 2.4.④臨機応変な対応力
- 3.広報の仕事に活かせる経験
- 3.1.①営業職
- 3.2.②メディア業界
- 3.3.③マーケティング
- 3.4.④航空業界(客室乗務員・グランドスタッフ)
- 4.まとめ
広報に向いている人の特徴
さっそく、広報に向いている人の特徴を4つ紹介します。
①情報収集能力に長けている
自ら収集した情報を、適切に取捨選択することを繰り返して、情報感度を高く保てる人材が広報に向いているといえます。広報は、社内外問わず情報を発信することが本分であるため、あらゆる情報にアンテナを張る必要があります。
単に情報を集めるだけではなく、市場の動向やSNSのトレンドといった膨大な情報のなかから、自社の企画に落とし込めるものを見極められるかどうかが重要です。
②コミュニケーション能力が高い
広報の担当者には、コミュニケーションスキルが必須です。自社の経営陣や取引先、メディア関係者など、さまざまな人と接する機会が多い広報業務では、積極的にコミュニケーションをとってスムーズに信頼関係を構築できる人材が適しています。
また、広報の担当者は“会社の顔”として活動することとなります。採用時には、話し方や言葉選びはもちろん、社会人としてのマナーを備えており、身だしなみにも気を配れる人材を選んでください。
③粘り強く業務に向き合える
長期的な成果を求めて業務に取り組む必要がある広報の担当者には、最後まで諦めずに施策をやり遂げられる人材が向いています。
そもそも広報の仕事は、短期的な成果が見えにくく、PDCAサイクルを回しながら試行錯誤を重ねる必要があります。自社の施策を長期的なものと捉えたうえで、適切に目標を設定し、根気強く成果を追い求められる人材でなければなりません。
また、広報業務のなかには事務作業もあります。単純作業を繰り返すような事務作業にも、忍耐力をもって堅実に取り組める人材が望ましいといえます。
④経営的な視点をもっている
広報は経営への影響が大きい活動のため、全社視点で物事を捉えて業務に取り組める人材が適任です。
広報の担当者が、会社の顔としてメディア対応を行う場合、経営陣に代わって企業メッセージを発信する役割を担うこととなります。その際、自社の課題や方針を正しく理解したうえで、「どうすればブランドイメージを向上させられるか」という視点をもてる人が広報に向いているわけです。
資料ダウンロードはこちら▼
広報の担当者を採用する際に見ておきたいスキル
どのような人材が広報に向いているのかを把握できたところで、ここからは、広報担当者を採用するにあたって見ておきたいスキルを4つお伝えします。
以下で紹介するスキルを有している人材を採用すれば、自社の広報部署において即戦力としての活躍が見込めます。
①文章作成力・文章校正力
広報担当者の採用においては、一定の文章作成力・文章校正力を備えていることを確認してください。
広報業務の一環として、社内報やプレスリリースを作成するため、広報の担当者には自社の情報をわかりやすく伝えられる文章作成力が求められます。特に自社の新しい商材を外部に発表する際には、正しい日本語であることはもちろん、必須事項を盛り込んだうえで、商材の魅力や強みを言語化する必要があります。
また、広報が発信する情報に誤りがあるような事態は、絶対に避けなければなりません。ファクトチェックや誤字・脱字を含めて、適切な校正を行う能力も不可欠です。
②企画力
収集した情報を基盤として、自社の商材を最大限にアピールできる企画力も、採用時に確認しておきたいスキルの一つです。
広報においては、ユーザーに届けたい情報が的確に伝わるよう、商材の購入や問い合わせといった最終目標から逆算して綿密な計画を練る必要があります。広報の担当者を採用する際には、候補者が順序立てて業務を進められる人材であることを見極めたいところです。
③分析力
分析力は、広報戦略において重要であるため、採用時に見るべきポイントとして確実に押さえておいてください。
広報の担当者には、実施した施策の効果測定のほか、そのデータを踏まえたうえで、次の施策にどのように活かすのかといった点を分析する能力が求められます。例えば、SNSのリアクション数や自社サイトのPV数といったデータを、論理的かつ現実的に考えたうえで、道筋を立てて分析できる人材を採用するのが良策です。
④臨機応変な対応力
広報部署での活躍を見込める人材を採用するのであれば、緊急事態においても冷静に対応できるかどうかも見ておきたいポイントです。広報担当者は、自社にまつわる不祥事や炎上、事故などのトラブルが発生して自社が窮地に陥った際に、現状を見極めたうえで臨機応変に対応する必要があるためです。
トラブルに対して冷静沈着に最善の方法をとれる人材であれば、危機的状況の対処も安心して任せられるはずです。
資料ダウンロードはこちら▼
広報の仕事に活かせる経験
続いては、広報の仕事に活かせる他職種での経験を3つ紹介します。
近年は、広報経験がない方でも前職での経験を見て採用する企業が増えています。広報担当者を採用する際の、一つの基準としていただけると幸いです。
①営業職
営業職の経験者はコミュニケーション能力が高く、相手に寄り添った話し方や言葉選びにも長けていることから、広報においても十分に活躍してくれるはずです。先述したように広報では人当たりの良さも大切なため、営業職で実務経験を積んだ人材はうってつけではないでしょうか。
また、相手のニーズを汲み取ることを得意としている場合が多く、市場のニーズを考慮して企画を立案する広報の仕事とも親和性が高いといえます。
②メディア業界
広報の仕事では、メディア業界での経験も存分に活かせます。
メディア業界での実務経験がある場合、これまでに多くのプレスリリースを見てきたと考えられます。そのため、人々の目を引く情報とは何か、読みやすい資料とはどのようなものかといった点を熟知している可能性があるわけです。
さらに、メディア業界に人脈があれば、社外広報としての活躍にも期待できます。
③マーケティング
広報業務との相性がよい業種として、マーケティング業界も挙げられます。
マーケティング業界での実務経験者は、情報発信の適切なタイミングやターゲットの選定に長けています。広報においては、時勢やタイミングを考慮してキャンペーンを打ち出す必要があるため、まさにマーケティングスキルを活かせる環境といえるわけです。
④航空業界(客室乗務員・グランドスタッフ)
航空業界の経験者は、コミュニケーション能力が高い傾向にあるため、広報においてもそのスキルを遺憾なく発揮できます。さまざまなお客様の対応を経験してきたことから、需要を把握する能力が優れており、市場のニーズをつかむことが重要な広報の仕事とも相性がよいといえます。
また、イレギュラーな対応が多い業界でもあるため、問題解決能力に秀でているのも特徴です。航空業界の経験者であれば、緊急な対応が必要な場面でも冷静に行動できるはずです。
資料ダウンロードはこちら▼
まとめ
この記事では、広報に向いている人について、以下の内容を解説しました。
- 広報に向いている人の特徴
- 広報の担当者を採用する際に見ておきたいスキル
- 広報の仕事に活かせる経験
自社の広報部署に新たな人材を雇用する際には、情報収集能力やコミュニケーション能力に長けた人材を選ぶことが大切です。そのほか、経営的な視点で粘り強く業務を遂行できる人材であれば、自社の広報部署でより活躍が見込めます。
近年は売り手市場が続いており、広報業務の経験者の採用は激戦となっているため、前職での経験を基に判断して未経験者でも採用している企業が増えています。採用時には、広報に求められるスキルや経験を有しているかどうかを確認して、即戦力となる人材の発掘につなげてください。
ANAビジネスソリューション株式会社では、航空業界出身の優秀な人材を紹介しています。ビジネスパーソンとしての普遍的なスキルのほか、航空業界で培ったコミュニケーション能力や問題解決能力を活かして広報業務に貢献しますので、ぜひお問い合わせください。
お問い合わせ・資料請求はこちら▼
サービスの詳細はこちら▼