
アルバイトと派遣の違いとは? メリットと注意点を解説
新たに人材を採用するにあたって、アルバイトと派遣のどちらの雇用形態が自社に適しているのか迷っている人事担当者様もいらっしゃるのではないでしょうか。両者の違いを理解したうえで、自社のニーズに即した雇用形態を適切に判断したいところです。
そこで本記事では、最適な雇用形態を選ぶために、アルバイトと派遣の違いに焦点を当てて解説します。
目次[非表示]
- 1.アルバイトと派遣の働き方の違い
- 2.アルバイトを雇用する際のメリット
- 2.1.①業績に応じて人員を調整できる
- 2.2.②人件費を抑えられる
- 3.アルバイトを雇用する際の注意点
- 3.1.①アルバイトが頻繁に入れ替わる
- 3.2.②休日の調整が必要になる
- 4.派遣社員を受け入れる際のメリット
- 4.1.①優秀な人材をすぐに確保できる
- 4.2.②煩雑な事務手続きが必要ない
- 5.派遣社員を受け入れる際の注意点
- 6.まとめ
アルバイトと派遣の働き方の違い
まずは、アルバイトと派遣の働き方の違いをお伝えします。
アルバイトの働き方
アルバイトは、求職者が希望した就業先で選考を受け、採用された場合にそこで勤務を開始する雇用形態です。
期間を設けての雇い入れやピンポイントでの雇用も可能で、勤務条件や任せる業務は雇用主が決定し、給与も雇用主から支払うこととなります。専門性の高い仕事ではなく、比較的容易な仕事を任せるのが一般的です。
福利厚生に関しては、要件を満たしていればアルバイトにも社会保険や雇用保険が適用され、有給休暇も付与します。ただし、自社が社会保険の適用を受けられない規模の場合や、1週間の所定労働時間、契約期間(雇用保険は契約期間が31日未満の場合、社会保険は2ヶ月以内の場合)によって適用外になる可能性があります。
また、雇用元が独自に設けている福利厚生も提供する必要があります。
派遣の働き方
派遣とは、派遣会社から人材を紹介してもらい、派遣先と求職者の双方が合意した場合に勤務を開始する雇用形態のことを指します。業務指示は派遣先の雇用主が行いますが、給与は求職者が登録している派遣会社が支払う仕組みです。
勤務期間は、労働派遣法によって“同じ組織で働けるのは3年間まで”と上限が設けられています。ただし、常用型派遣の契約を結んでいるスタッフの場合、派遣の期間制限の対象外となり、3年間を超えても継続して働いてもらえる点を覚えておいてください。
また、派遣会社によっては、ビジネスパーソンとしての基本的なスキルだけではなく、特定の分野に秀でた人材が在籍しているケースがあります。事前に派遣会社と業務内容を取り決めておけば、その業務に特化した即戦力となる人材を紹介してもらえるはずです。
なお、派遣の場合にも、加入要件を満たせば社会保険や雇用保険を適用することとなりますが、その際の保険料の手続きは雇用元である派遣会社が行うため、就業先の負担はありません。加えて、2020年4月から“同一労働同一賃金”が施行されたことを受け、派遣スタッフにおいても就業先の福利厚生施設を利用できるようになりました。
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アルバイトを雇用する際のメリット
アルバイトと派遣の働き方の違いを把握できたところで、ここからはアルバイトを雇用する際のメリットを紹介します。
アルバイトは、派遣よりも柔軟に仕事を依頼できるのが特徴です。加えて、以下でお伝えする2つのメリットがあります。
①業績に応じて人員を調整できる
アルバイトの場合、自社が必要とする時期、時間だけ働いてもらうことが可能です。例えば、繁忙期だけ追加でアルバイトを募集したり、忙しい時間帯のみシフトを厚くしたりできるので、スポット的な融通を利かせやすい点がメリットです。
アルバイトの就労期間に制限があるわけではないため、短期間の雇い入れだけではなく、必要に応じて長期間雇用することもできます。
②人件費を抑えられる
アルバイトは単価が比較的低いため、人件費を抑えて雇用できる点もメリットの一つです。
社員の補助的な業務を巻き取ってもらうことで、高単価な社員の残業時間を減らすことができ、ひいては会社全体での人件費削減に寄与します。時給で精算できる雇用形態だからこそ、自社の都合に合わせて必要な時間のみ働いてもらい、費用を削減しつつ生産性を高められるわけです。
アルバイトを雇用する際の注意点
続いて、アルバイトを雇う際の注意点についても紹介します。
①アルバイトが頻繁に入れ替わる
学生のアルバイトや副業で働くフリーターの方は、その職場で長期間働くことを前提としていない場合が多いです。そのため入れ替わりが激しく、その都度採用と教育を繰り返す必要があります。
このような入れ替わりは定期・不定期問わず頻繁に発生することから、採用や教育にコストがかかる点に注意してください。
②休日の調整が必要になる
アルバイトは基本的にシフト制で働いてもらうことになるので、各々の休日希望日を聞き入れたうえでの調整が欠かせません。場合によっては、アルバイトスタッフの休日が重なり、一時的に人手不足に陥ることもあり得ます。
そのため雇用主には、アルバイト一人ひとりの勤務日をある程度固定するといった対策が求められます。
派遣社員を受け入れる際のメリット
アルバイトを雇用する際のメリットや注意点については理解できたでしょうか。
ここからは、派遣社員を受け入れる際のメリットについて触れていきます。
①優秀な人材をすぐに確保できる
派遣の場合、必要な期間に、自社が求める人材をすぐに確保できます。
通常の採用フローであれば、求人をかけて求職者を募り、選考を通して絞り込む必要がありますが、派遣の場合はそのような手続きを省くことが可能です。なおかつ、派遣会社によっては優秀な人材を早い段階で紹介してもらえるため、急な人手不足にも対応できる点は大きなメリットといえるのではないでしょうか。
②煩雑な事務手続きが必要ない
派遣社員が雇用契約を結ぶのは派遣会社であることから、自社で受け入れる際には労働保険や社会保険などの雇用に関わる手続きを省略することができます。そのため、自社の担当部署の社員にかかる負担を大幅に削減しつつ、優秀な人材を採用できる点も派遣社員を受け入れることのメリットです。
派遣を活用する際のメリットに関しては、以下のページでも詳しく解説しています。
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派遣社員を受け入れる際の注意点
派遣社員を受け入れる際のメリットとあわせて、注意点も押さえておくことが大切です。
以下で詳しく解説します。
①契約内容に則った業務内容・勤務時間を遵守する必要がある
派遣社員を受け入れる場合、事前に取り交わす契約に基づいた業務内容・勤務時間を遵守する必要があります。
派遣会社との初回の契約では“労働者派遣基本契約書”を、派遣社員を自社に受け入れる際には、具体的な労働条件を定める“個別契約書”を締結します。これらの契約書に記載がない業務に従事させることはできません。
また、勤務時間も契約によって定められていることから、アルバイトのように急なシフト変更などが難しい場合がある点にも注意してください。もし急なアサインが発生した際には、派遣会社との連携が必要なため、事務工数が増える可能性があります。
②自社で人材を選択できない
自社に派遣してほしい人材の希望を派遣会社に伝えることはできますが、その希望に沿った人材を指名することはできません。実際には、希望に沿わない人材が派遣される可能性があります。
とはいえ、優秀な人材が多く在籍している派遣会社を選べば、業務遂行に際する人材ごとの差はほとんどみられないため、ご安心ください。
人材派遣の活用については、以下のページで詳しく解説しています。
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まとめ
今回は、アルバイトと派遣の違いについて、以下の内容を解説しました。
- アルバイトと派遣の働き方の違い
- アルバイトを雇用する際のメリット
- アルバイトを雇用する際の注意点
- 派遣社員を受け入れる際のメリット
- 派遣社員を受け入れる際の注意点
アルバイトと派遣の違いとしては、給与の支払元や勤務期間の上限などが挙げられます。また、アルバイトよりも派遣社員のほうが基本的なビジネススキルのほか、特定の分野に秀でているケースが多い傾向にあります。
これまでは、派遣社員を採用するよりもアルバイトの方が費用を抑えられるのが定説でした。しかし、最低賃金の改定や同一労働同一賃金の導入により、派遣のほうが安価になるケースも出てきています。このような時勢の動きも加味しつつ両者の費用感を押さえて、自社に最適な雇用形態を選択するのが良策です。
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