ANAグループは2016年4月に「ANAグループ健康宣言」を宣言しています。
当社でも2016年度以降、社員が健康でいきいきと働ける環境を構築するため健康増進に向けた取り組みを強化しています。
経済産業省と日本健康会議が共同で進める「健康経営優良法人２０２５（大規模法人部門）」＊においては、
健康経営が評価され、昨年に引き続き4年連続で認定されました。
＊健康経営優良法人認定制度
地域の健康課題に即した取組や日本健康会議が進める健康増進の取組をもとに特に優良な健康経営を実践している
大企業や中小企業等の法人を顕彰する制度
健康経営の推進体制
総括・推進責任者として「ウェルネスオフィサー（WO）」「ウェルネスリーダー（WL）」を任命しています。
ANAグループ各社・健康管理室・健康保険組合と連携しPDCAを循環させています。
健康経営戦略MAP
解決したい課題に対して、健康経営の実施により期待する効果や具体的な取り組みの繋がりを整理・把握し、健康経営を推進しています。
具体的な取り組みについて
健康管理の取り組み
- 健康診断
ANAグループ統一の項目・判定基準に基づき健康診断を実施しています。
産業医および保健師による健康指導・面談を実施しています。
健康診断の結果に基づき再検査や精密検査の受診勧奨をおこなっています。
疾病予防にかかわる取り組み
- 生活習慣病予防
生活習慣病予防への取り組みとして、「健康管理指標」を設定し、2030年3月末までに目標値を達成することを目指しています。
※健康管理指標は、「喫煙率」「メタボ該当率」「BMI適正比率」「身体愁訴該当率」の4項目を掲げております。 - BMI値の改善（メタボリスク者の軽減）
・健康管理アプリの導入
・ANAグループでウォーキング大会実施
・ANAグループ体操 - 喫煙率の改善
・禁煙支援セミナー開催 - がん予防
・「大腸がん検査」を健康診断の検査項目に追加 - 女性特有の疾病
・乳がん早期発見のため「乳腺エコー検査」を定期健康診断の検査項目に追加
・乳がんの"しこり"や"くぼみ"が体験できる「乳房触診モデル」を健康診断会場に設置し
実際に触れてみることでセルフチェックの啓発
・e-learning等を通じて男女の健康課題への相互理解を促進
・産業医による講話の動画を配信 - 食生活
・一部の社員食堂にて「やさい（831）」の日にちなんだ特別食の提供とイベントの実施 - その他、健康にかかわる各種セミナーを開催しています
健康アプリ MY HEALTH WEB
やさいの日イベントの様子
メンタルヘルスにかかわる取り組み
- ストレスチェックの実施
- メンタルヘルスセミナー開催
- 外部相談窓口
・社員も家族も利用できる健康や介護の外部相談窓口「みんなの健康介護ホットライン」を設置し、カウンセリングも受けられる
体制を構築しています。
安全衛生にかかわる取り組み
ISO45001の要件に基づいたチェックリストに従い、労働基準法や労働安全衛生法等に照らして適切な対応を講じ、労働災害の防止に
向けて取り組んでいます。
- 衛生委員会の実施
- 産業医による職場巡視の実施
- 熱中症対策の塩飴配布（取引先企業様へも配布）
- 長時間労働の把握と産業医による面談実施
- 社員の労働災害の状況
・労働災害発生時には衛生委員会で共有し再発防止を図っています。
| 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | |
| 労働災害件数 業務上災害 |
0 | 1 | 0 | 0 |
| 労働災害件数 通勤途上災害 |
1 | 4 | 0 | 0 |
| 労働災害度数率＊ | 0 | 4.1 | 0 | 0 |
＊労働災害度数は休業１日以上又は身体の一部若しくはその機能を失う労働災害による死傷者数
取り組みの結果
健康管理指標
2030年度を目標に健康管理指標を設定し管理しています。
| BMI適正者比率 | 喫煙率 | ﾒﾀﾎﾞﾘｯｸｼﾝﾄﾞﾛｰﾑ該当者 | 身体愁訴該当率 | |||||
| 男性 | 女性 | 男性 | 女性 | 男性 | 女性 | 男性 | 女性 | |
| 2021年実績 | 63.9 | 75.6 | 22.9 | 3.6 | 15.5 | 2.0 | 33.0 | 41.3 |
| 2022年実績 | 59.3 | 65.1 | 25.9 | 2.8 | 11.3 | 2.7 | 28.8 | 47.6 |
| 2023年実績 | 61.9 | 64.7 | 20.2 | 3.6 | 15.4 | 1.7 | 31.6 | 48.5 |
| 2024年実績 | 61.7 | 68.6 | 25.9 | 3.1 | 13.6 | 0.9 | 28.6 | 40.6 |
| 2030年目標値 | 63.0 | 67.0 | 22.0 | 2.3 | 10.0 | 2.0 | 22.0 | 37.0 |
- BMI適正者比率：18.5≦BMI*＜25の人の割合
- 喫煙率：喫煙者の割合
- メタボリックシンドローム該当率：40歳以上のメタボリックシンドローム診断が基準該当*の人の割合
＊基準該当→腹囲の基準（男性85cm以上、女性90cm以上）に該当し、さらに血糖・脂質・血圧のリスクが2つ以上 - 身体愁訴該当率：身体愁訴*が3つ以上の人の割合
＊身体愁訴→身体にあらわれている不調な症状 （例）腰が痛い、目が疲れる、胃腸の具合が悪い、など
定期健康診断実施状況（2024年度）
- 受診率：100％
- 定期健康診断後の産業医面談実施率：100％
- 定期健康診断後の精密検査受診率：80.8％
＊面談指導後実施報告を受けた率 - 健康診断の結果を基にハイリスク者へは継続して健康指導をおこなっています（実施率100 %)
ストレスチェック実施状況（2024年度）
- ストレスチェック受検率：97.9％
- 高ストレス者比率：7.5％
健康セミナー実施状況
- 貧血について（女性限定）：受講率 89％
- 女性の疾患について（管理職限定）：受講率 93.7％
- 更年期障害について（産業医講話）：受講率 48.7％
その他
年次有給休暇取得率
| 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | |
| 年次有給休暇取得率 | 73.2 | 82.9 | 71 | 77.2 |
離職率
| 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | |
| 離職率 | 3.3 | 3.3 | 4.1 | 2.4 |
所定外労働時間
| 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | |
| 平均月間所定外労働時間 | 12 | 11 | 7 | 10 |
グループ社員意識調査
「ES（社員満足度）」および「エンゲージメント」を高めるとともに、お客様満足度や企業価値の向上を目的とし毎年「グループ社員意識調査（ANA’s Way Survey）」を実施しています。
| 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | |
| 回答数 | 372人 | 274人 | 284人 |
| 回答率 | 99.2% | 100% |
99.60% |
| 全体スコア | 3.97ポイント | 3.94ポイント | 3.98ポイント |
| ワークエンゲージメントに関する設問 | 3.84ポイント | 3.8ポイント | 3.9ポイント |
＊5ポイント満点
健康状態による損失・影響
| 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | |
| 回答人数 | 307人 | 267人 | 273人 |
| 回答率 | 92% | 89% | 92% |
| プレゼンティーズム | 79.4% | 80.3% | 81.6% |
| プレゼンティーズム損失額 | 913,506円 | 863,433円 | 1,027,473円 |
| アブセンティーズム | 3.2日 | 3.3日 | 3.3日 |
| アブセンティーズム損失額 | 38,878円 | 39,626円 |
50,486円 |
- アンケート回答者のうち、アブセンティーズムとプレゼンティーズムの設問両方に回答した人を対象として算出
- プレゼンティーズム＝［プレゼンティーズム損失割合］×［各年度の一人当たり年収（給与＆賞与）］
- アブセンティーズム＝［アブセンティーズム（日数）］×［各年度の一人当たり日収（年収を365日で割った額）］
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