お客様インタビュー チームビルディング研修(2時間)
お客様インタビュー チームビルディング研修(2時間)
カテゴリー | 組織マネジメント研修 |
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研修名 | チームビルディング研修(2時間) |
タイプ |
講師派遣 (顧客先施設での実施) |
実施年 | 2018年5月 |
実施時間 | 2時間×2回 |
受講者数 | 5/24:46名様、5/31:36名様 |
備考 | 三思会様の年間研修計画のなかで、本研修をご導入。ABSの研修は他に「新入職員 医療接遇・コミュニケーション研修」、「マネジメント力向上研修」なども実施いただいています。 |
企業名 | 社会医療法人社団 三思会 |
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導入部門 | 法人本部 |
備考 | 1981年(昭和56年)、厚木市船子に60床の東名厚木病院を創設。2018年8月現在は、東名厚木病院を第1事業部とし、ほか計5つの事業部を構え、厚木市以外にも愛川町、綾瀬市、相模原市、新横浜などで事業展開。2017年(平成29年)4月にはミャンマー国において日本の医療機関としては初めて“会社”として認可され、パイオニアとしてミャンマー国内における検診、クリニック事業を開始されています。 |
※本記事に記載している名称や内容などは2018年12月時点のものです。
ANAビジネスソリューション(以下、ABS)では、ANAの客室乗務員や空港係員として長年、経験を積んできた講師がお客様のご要望に合わせた教育・研修プログラムを日本全国で提供しています。
今回は、体系的な人財育成プログラムを構築・運用されている社会医療法人社団 三思会(以下、三思会)様に導入いただいている「チームビルディング研修」などについて、人材育成・ICT担当副部長 秋田様にお話を伺いました。
私ども三思会は、2009年に神奈川県で初めて社会医療法人(※)に認定され、厚木市を本拠にミャンマーでも医療事業を展開しています。安全・安心な医療サービスの提供で地域の皆様に貢献すべく、医療・看護・介護技術などの研鑽に努めることに加え、ヒューマンスキルや組織力の向上にも取り組んできました。年間を通して体系的に教育・研修を計画・実施してきましたが、2015年からさらなる効果向上を目指し、外部専門企業に委託していたプログラムの見直しと、研修の効果追求を進めています。
具体的には、組織ビジョンの達成に向けた職能等級別、役職別の教育・研修は私どもの職員が講師・インストラクターとなって内製化し、統一感や継続性の強化を図る。そして、外部の知識や経験など社会性・客観性を取り入れることで説得力が高まる領域は、効果を求めながら外部の専門会社のお力を借りるという整理をしています。なお、医療現場に直結する専門教育については、主に職種ごとの部門において計画・実施しています。
(※) 社会医療法人とは、赤字体質が慢性化している自治体病院等に代わって、公益性の高い医療法人として創設された法人類型のこと(一般社団法人 日本社会医療法人協議会Webサイトより一部抜粋)。
法人本部 人材育成・ICT担当副部長 秋田 泉様。人財育成、組織の活性化に精力的に取り組まれご自身も階層別研修などで登壇されています。
ABSさんを知ったきっかけは、接遇研修の見直し過程でのことでした。常々、研修には「説得力」と「実効力」が必要条件であり、それにはプログラムのストーリー性や戦略性も重要だと考えていました。そこで、接遇にこだわる業界として世間で認知されている航空業界の研修商品を調べ、最終的にお願いすることにしたのがABSさんです。実際に、品川の医療従事者向け公開講座の一部を見学させてもらい、知識習得だけではなく、現場での実践を強く意識されたプログラムであることを実感できたのが決め手になりました。
公開講座の見学前から、ABSさんでは接遇だけではなく、マネジメント力やそれに欠かせないコミュニケーション力、組織活性・品質向上に直結するチームビルディングも研修可能なことをホームページ等で知っていました。これらの研修も年間計画に組み込んでいたこともあり、接遇研修と合わせてABSさんにお願いすることにしました。「接遇=おもてなしの心」をベースにして、チームビルディング研修なども組み立てられていたので一貫性を高められると考えたからです。また、ANAグループの現場で実践されてきた経験値が全プログラムに反映されているとのことで、一貫性だけでなく研修後の実効力にも期待をもてたのです。
これまでの年間研修計画で、「研修時間」についても検討課題としていましたが、抜本的に見直し、可能な限り短時間にしています。研修時間は職員にとって拘束時間でもあり、病院としては稼働量の縮小とも捉えられます。スリム化は、研修へのモチベーションを高めることと現場の負担感の軽減に不可欠だと考えていました。しかしながら、研修内容の品質や効果を犠牲にはできないので、ABSさんに意図を説明し研修プロラグラムをカスタマイズいただきました。また、かねてより座学による知識付与はその場限りで記憶に留まりにくく、実践にも繋がりにくいと考えていたので、事前にお伝えしていました。その結果提案・実施いただいているプログラムは、知識付与の時間を凝縮し、その知識を実際に研修中に演習で実行に移す体験型の学習時間を要所に取り入れることで記憶に定着しやすい内容になっています。
ABSさんの研修プログラム全体に価値を感じていますが、講師の経験値と熱意なくして価値創造はおろかこの短時間で、実行さえできないのではないかと思っています。時に笑いあり、時にANA客室乗務員時代の具体例を交えた実感のこもったお話あり、そして的確な厳しい指摘・指導もあり、研修時間が進むごとに講師への信頼や共感が膨らんでいくことが感じられます。
2時間と極めてコンパクトに実施しているチームビルディング研修も、チームで仕事を行うことのメリット、他者とのコミュニケーションを円滑に行うことの難しさを体感できる演習をメリハリ良く導入してもらっています。ANAグループでの現場経験豊富な講師の方が、パイロットや客室乗務員、整備士などが部分最適と全体最適の共存に真剣に取り組んでいることや、航空業界と医療業界の類似性を簡潔丁寧に説明してくれていることも学習意欲を高めていると思います。そして、講師の方の伝え方、モチベーションの上げ方が実に巧みです。例えば、良質なチームづくりに有効な、お互いの長所を伝え合う演習があるのですが、講師の方がユーモラスに模範例を見せてくれるので、受講者たちが実演するときも非常に盛り上がっています。
すべての研修実施後、受講者にはアンケートの提出を義務付けています。殆どの研修は、トータルな評価は好意的であってもマイナス評価がつく項目があったり、否定的な意見も出てくるのですが、ABSさんの研修にはネガティブな評価や感想が上がったことがありません。「明日から実行に移せそう」、「講師のオーラが強くて、説得力が際立っている」といった感想が毎回多く寄せられ、驚くほどポジティブに評価されています。また受講者には学んだことを職場にフィードバックすることを求めていますが、ABSさんの研修は伝えたくなるのか予想よりも実行されていると感じています。
三思会様で2018年4月6日(金)に実施された、新入職員対象の医療安全に関する研修の様子。前日はABSの医療接遇・コミュニケーション研修を実施いただきました。
チームビルディング、つまり職員一人ひとりが組織を活性化させる主人公であるという意識を、研修だけで劇的に醸成することは難しいと思っていますが、それでも少しずつ職員の意識が変わり始めているように感じています。組織活性に向けては私ども法人本部・人材育成担当も組織運営計画、いわゆるビジョンの発信を通して取り組み続け、活性化の先にある価値も伝え続けています。言わばこの価値を、ABSさんが研修の中で語り口を変えて代弁してくれています。受講者は、ANAグループ会社であり、他の医療機関や異業種での研修実績が豊富なABSさんの客観性と社会性に厚い信頼を寄せているので、私どもの取り組みを副次的に補強してくれているのだと考えています。
公益性が責務であり、それを地域の皆様から期待される私ども社会医療法人は、常に成長し続けなくてはなりません。技術が加速度的に進歩し、少子高齢化やグローバル化が進む現代社会のなかで、期待に応え続けていくには、職員一人ひとりの強みをつなぎ合わせ、足し算ではなく掛け算で、組織としてパフォーマンスを最大化していくことが不可欠です。これからも三思会は、あるべき姿「ビジョン」を全職員で共有し、その達成に向けてABSさんなど外部専門家のお力も借りながら前進し続けていきたいと思います。
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